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ホラーゲーム風3Dメイキング(前半)

こんにちは、peakvox制作班です。
今回私達は社内研修として、ホラーゲーム風の3Dシーンを作成しました!
そして作成した3Dシーンを舞台に”ジャパニーズホラーの予告編”をイメージした映像作品を制作したのでぜひご覧ください。

自分たちが作成したものながらしっかり怖いです・・・

今回のブログでは制作した映像の制作過程を前半・後半の2回に分けてご紹介させていただこうと思います!
まず前半ではアセットについて、制作の流れや雰囲気を出すためのポイントなどを中心にピックアップしていきます!

1.建物・小物の作成

「ジャパニーズホラーを作ろう!」とテーマが決まったところで、早速日本の集落にありそうなモデルを作成していきます。
モデルは効率化を意識して、下記の順番で作成しました。

また今回のモデル作成に使用したソフトは、Maya、Blender、ZBrush、Substance 3D Painter、Substance 3D Designer、Photoshopなどです。
作りたいモデルから逆算し、目的に合った方法でモデルを作成しています。

①みんなが使いまわせる建物のパーツ

日本の家屋にありそうな、建物のパーツを作成

②建物の作成

①で作ったものを組み合わせることで、効率的にモデル作成をすることができます。

③小物の作成

室内外の画面の密度を上げる小物の作成

<モデル作成のポイント>
雰囲気を出すため、全体的に経年劣化を感じさせるモデルづくりを意識しています。
リファレンスを参考に、汚れ、塗装のハゲ方、錆などモデルに質感をつけていきます。


建物はあえて少しだけ歪ませることで、雑多とした雰囲気に馴染むようにしています。

2.道路の作成

道路のモデル作成に取り掛かります。
地面や壁などの面積の広いモデルは、シーン全体のクオリティを左右させるのでリファレンス収集を念入りに行いました。
実際に足を運んで撮影した写真や、Googleマップやインターネットの情報を活用して、実際の道路の構造を分析していきます。

アスファルトなどの地面は中央が僅かに膨らんだ形をしているので、そのような細部もしっかりと再現します。

Mayaでモデリング→Substance 3D Painterでテクスチャを作成→UE5(Unreal Engine 5)でルックの確認。
この流れを納得出来るクオリティに到達するまで徹底的に繰り返します。
近くで見た場合、遠くから見た場合、両方の視点で違和感のないモデルになっているかなども念入りに確認します。

道路は面積が広い分、同じモデルが繰り返し表示されてタイリングが目立ってしまい違和感のある見た目になりやすいです。
なのでタイリング回避のため、このシーンでは3つの道路メッシュを作成し、ランドスケープスプラインを使用してそれらをランダムで表示させています。
こうすることによって、クオリティと作業効率をバランスよく両立させることができます。

▼溝蓋も作成

3.マテリアルの適用

モデルをUE5にインポートしたら、マテリアルを適用していきます。
一部を除いて、マスターマテリアルは共通のものを使用しています。
BaseColor、Normal、ORM、Emissiveの各要素を変数化し、個別に編集や調整できるように設計しました。

さらに、頂点カラーやテクスチャカラーを活用して、UE5上で3種類の汚れバリエーションを追加できるようにしています。


また、バンプオフセットの機能を用いて、窓に立体感や奥行きを感じさせる明かりの表現も加えました。


おわりに

以上いかがでしたでしょうか?
今回はアセットの制作をメインにご紹介いたしました。
この時点ではまだ怖い感じはありませんが次回は雰囲気を出すための環境づくりと動画作成についてご紹介いたします。

オーツーではお仕事の依頼を承っております。まずはご相談からお気軽にお問い合わせください。

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